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NovelAI の AI モデルたちの顔:パート2
予告していたとおり、今回は NovelAI の AI モデルファミリーに新しく加わった顔ぶれをご紹介します。
NovelAI の AI モデルたちの顔:パート2
予告していたとおり、NovelAI の AI モデルたちの顔、そのパート2をお届けします。今回は、NovelAI の AI モデルファミリーに新しく加わった顔ぶれをご紹介します。
前回の記事でも触れたとおり、当初はモデルに顔を与えるつもりはまったくありませんでした。ところがデザイナーの TabloidA が、絵があったほうが AI モデルを見分けやすくなるのではないかと言い出したのです。これは、NovelAI 半年記念アップデートに向けた UI 刷新の準備として、9月にいくつも案を出し合っていたときに生まれたアイデアのひとつでした。当時、AI モデルはまだ2つしかありませんでした。しかしその状況は、まもなく変わることになります。

AI モデル選択画面についての、TabloidA による最初のデザイン案
11月の初め、チームは2つの実験的な AI モデルを完成させました。名前をめぐる恒例の戦いも終え、派生モデルなので神話や伝説に由来する名前にはしない、と決まりました。そこで気づいたのが、UI のドロップダウンに表示する画像がまだない、という問題です。選ばれた名前は Genji と Snek でした。
そのときすでに、予定していたリリース日まで3〜4日ほどしかありませんでした。Genji のために、寡黙な老練の日本の武人を TarmIllustrates に依頼できないかと連絡を試みたものの、つかまりませんでした。そこで颯爽と助けに現れたのが、コミュニティメンバーからコミュニティマネージャーになった Aini です。
Genji

寡黙な武人!
日本語の GPT 6B モデルである Genji について、Aini に伝えられた手がかりは、日本語のテキストを出力するモデルであること、そして順番的に次のモデルは男性になること、それだけでした。依頼するつもりだったのは「寡黙な老練の日本の武人」。ところが Aini から返ってきたのは、イケメン戦国でした。落としどころとして、モデルが強化されたらもう少し髭を足す、ということになりましたが、実現するかどうかは分かりません。
なぜ Genji には傷があるのか。Chris が傷を要求したからです。理由はそれだけです。
衣装は、少年漫画の風味を効かせた侍装束から着想を得ています。武具やポーズの参考として、古い侍の図版はもちろん、busyoutaikagekatsu さんの Instagram なども長い時間をかけて眺めました。
いつか Aini が Genji の全身イラストを仕上げたなら、少年漫画的な要素と、聖闘士星矢を思わせるやりすぎ気味の鎧がもっとよく見えるはずです。特にブーツについては、侍の袴と、足袋のつま先が見える履物を描きたくなかったから、というのが本音のようです。
鎧の装飾には、おなじみの NovelAI のサブスクリプションプランのアイコンが使われています。よく見ると肩当てはそれらでつながれており、鉢巻きの模様にもあしらわれています。胸当てには NovelAI ロゴのペン先が見えます。
Aini はまた、Klein が Sigurd の鎧や、その下の襟や袖といった布地部分に用いた、コントラストの強い陰影の付け方も取り入れています。白髪にしたのは、Sigurd の白いたてがみに由来します。Genji も同じ 6B モデルなので、そのつながりを持たせたかったのです。

Genji V2 のリリースに合わせて、TabloidA が美しいテキストアートを制作してくれました。これまでの Euterpe や、のちの Krake のスタイルと揃うようにしたものです。この赤い文字色は、subreddit で Genji 関連の投稿にタグを付けるときにも使っています。
Snek
GPT-J 6B モデルである Snek は、Python というプログラミング言語でファインチューニングされていて、Python のコードを生成できます。名前については、Medusa をはじめとする英雄・伝説・神話の候補が入り乱れて延々と議論が続きましたが、最終的に Snek に決まりました。名前としては残念な結果でしたが、Aini はせめてもと、Medusa を思わせる見た目を与えることにしました。

Python は高水準のインタプリタ型汎用プログラミング言語です。
Sigurd と Calliope のイラストから着想を得た落ち着いた配色に、Python というプログラミング言語のロゴカラーを組み合わせたことで、AI モデルファミリーの新しい仲間には、すぐに独自の顔が生まれました。

実際に働いているのは蛇たちです!
尻尾の鱗が本人的にはどうしても納得いかないらしく、Aini はいずれこのイラストを描き直すつもりでいます。
この AI モデルが切り開く新しい領域にちなんで、彼女は少し若く見えるように描かれています。性格づけとしては、若いプログラマーかハッカーといったところで、ペルソナ5の佐倉双葉に近いイメージです。蛇たちのおかげで、かわいらしい場面を描ける余地もたくさんあります。本来なら蛇が全部の仕事をこなす設定ですが、当人たちはそれを楽しんでいるのでしょうか。描きたいものは山ほどあるのに、時間が足りません。 また彼女は、かなりのおしゃれ好きという設定でもあります。だからこそ Aini はアクセサリーをたっぷり身につけさせました(指輪の数を見てください)。装飾品は、サブスクリプションのアイコンを盛り込む機会にもなっていて、そこを設計して描くのがとても楽しいそうです。
Euterpe

fairseq 13B モデルは、EleutherAI の NeoX 20B モデルの学習が終わるのを気長に待っていたチーム全員にとって、思いがけない出来事でした。

挑戦者、現る!
Euterpe という名前が選ばれたのは、モデルのサイズが小さめだったことに加え、Calliope とのつながりを作れたからです。叙情詩のミューズを主なモチーフにできたのは、Aini にとっても楽しい仕事でした。このミューズを土台に絵を描いたことが、彼女自身のビジュアルスタイルを確立する助けにもなりました。

ヤーコプ・エマヌエル・ハントマンによるミューズ Euterpe の絵画が、Aini にとって主なデザインの着想源になりました。
TarmIllustrates による Calliope のデザインとイラストを下敷きにしたことで、Aini は Euterpe の方向性を固められました。編み込みの髪型は Calliope に着想を得たもので、やわらかく自然な配色と、たっぷりのそばかすもそこから来ています。Euterpe の前髪と全体の髪型については、Kurumuz がプロフィール画像によく使っているシュタインズ・ゲートの牧瀬紅莉栖も参考にしています。

Euterpe のデザインでは、Genji と Snek の2枚と比べて、Aini のより奔放な作風がはっきり出ています。Sigurd と Calliope はそれぞれ別の絵師がまったく違うタッチで描いたものなので、他人のスタイルに寄せ続けるのは簡単ではありません。そこで Aini はこの機会に両者を融合させ、なびくリボンや花、腕に巻かれたストラといった、自分の好きな幻想的なディテールを盛り込みました。

Euterpe にも、おなじみの NovelAI のペン先ロゴがあしらわれています。耳、襟、靴にペン先が見つかります。腕にはタコの小さなブレスレットがありますが、これは後に登場するあるモデルを見越して加えられたものです。Genji と Snek の衣装にサブスクリプションプランのアイコンを盛り込みすぎた反省から、今回はかなり控えめにして、主にチュニックと腰に巻いたストラを留める金具として使われています。

Euterpe のスケッチがたくさん! その多くは NovelAI の Discord でアニメーションスタンプになっています
Euterpe は描いていて楽しく、しかもすぐに最も重要で高性能な AI モデルになりました。そこで Aini は、Discord のスタンプを作るためと、After Effects でのアニメーションの練習を兼ねて、小さめの絵をいくつか追加で描きました。

今年のバレンタインは彼女と!
バレンタインデーには新しい AI モジュールを公開しましたが、その告知のビジュアルを盛り上げるため、Euterpe のイラストをもう1枚添えました。

このラッパのミーム絵は、のちのファインチューン改善のバナーでも役に立ちました!
さらに、アニメーション付きの Euterpe テーマもあります。これを入れると、執筆中の皆さんを見守りながら、Euterpe がまばたきしてくれます。

Euterpe の絵が今後どうなるかはまだ分かりませんが、実は未完成の抱き枕もあります。
そしてもう1枚、新しい時代の到来を告げる絵が描かれました。

Krake

次のモデルが男性になることは分かっていましたし、チームはずっと以前から「触手」にちなんだ名前を約束していました。そこで行き着いたのが、伝説のクラーケンです。

約束は約束
ただし、少し個性を出すために名前は変えることにしました。Euterpe も、さらには Calliope すら発音に苦労する人が多かったので、呼びやすい名前にしたかったのです。最終的に選ばれたのが Krake でした。Drake の頭を K にした名前だと思ってください。かっこよくて、発音も簡単です。


登場した当初、Krake は性能面で Euterpe を上回っていたわけではありませんでした。そのため、2人が親しい間柄であることを示すデザイン要素がいくつか盛り込まれています。Aini は2人にお揃いのイヤリングを付け、同じ位置に編み込みを入れました。私たちは公式の表現でも、Krake は Euterpe の上位版ではなく、もう少し手を入れる必要のある横並びの選択肢である、と一貫して伝えるようにしていました。イラストにも同じ意味を持たせています。

設定としては、彼が黒髪をかなりの量まとめて隠す頭巾をかぶる前に、Euterpe が髪を編んであげている、という場面を思い描いているそうです。これはいつか描き起こしたい題材とのことです。
先ほど触れた Euterpe のタコのブレスレットは、Krake の登場を告げるティザーアートでも大いに役立ちました。物語の新たな深みへ潜っていくことを象徴する、壮大な絵にしたかったのです。

Krake の衣装については、Krake という語のノルウェー語的な語源を手がかりに、伝統的なノルウェーの衣装と、古い海賊・船乗りの要素を掛け合わせました。上着の下のレザーベストは、NAI のペン先ロゴの形をしています。いつか Aini が彼をアニメーションさせることがあれば、胸と腕のタコのタトゥーは絶えず動いている、というのが本人のこだわりです。もし動かす機会があれば、その効果は絶対に見せたいところです。

Krake の衣装の主な着想源
以上で、NovelAI の AI モデルたちの顔の後半をお届けしました。
この愉快な仲間たちに、これから誰が加わると思いますか? どんな顔を見てみたいですか? 未来の NovelAI の AI モデルについて、想像していることをぜひ教えてください。