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ジャーナル記事

AetherRoom 開発日誌 #1 — 延期、方向性、そしてデザイン

AetherRoom のリリース時期の変更についてお伝えするとともに、AetherRoom のデザイン思想を紹介し、制作途中のビジュアルをいくつかお見せします。

公開日

以下の記事の動画版はこちら:

こんにちは!

TabloidA と申します。Anlatan のデザイナーであり、共同創業者の一人でもあります。NovelAI を手がける Anlatan が開発中の AI チャットサービス、AetherRoom の 初の公式開発日誌 へようこそ。第1回となる今回は、まず AetherRoom のリリースについて手短にお話しし、そのうえで現時点での AetherRoom のデザインと UI の考え方をご紹介します。

延期について

最初に、皆さんが一番気にされているであろう点から。結局のところ、これはいつリリースされるのか?

3か月ほど前、私たちはティザートレーラーを公開し、AetherRoom は2023年中にリリースすると楽観的に宣言しました。残念ながらそうはならなくなったことを、まずは私自身の口からお伝えします。当時は、すべてが順調に運べば12月末にはある程度整った形でクローズドベータを始められるだろうと考えていました。ところが、そのとおりには進みませんでした。リリースへ向けて安定した道筋を描けていたはずが、その過程で開発上のつまずきや、予測しきれない人員の問題がいくつも重なり、想定以上にプロジェクトが後ろ倒しになってしまいました。

もちろん、その分を取り戻すために、AetherRoom の開発は今も毎日続いています。週に何度もミーティングを重ねて認識を合わせ、開発をより滑らかなペースで進められるよう、新しい仲間の採用も始めました(すでに何人かは加わっています)。

これから先については、少し違うやり方を試してみたいと考えています。社内では目標時期を持っていますが、プロジェクトの状況にもっと自信が持てるようになるまで、これ以上のリリース時期を公表する 予定はありません 。その代わりに、この開発日誌の形式で、 それなりに 定期的な発信をこのチャンネルで始めていくつもりです。開発日誌では、AetherRoom について今どんな作業をしているのかを、できるかぎりお伝えしていきます。AI の進捗を見せたり、UI デザインを少し先出ししたり、私たちがここで実際に何をしているのかをもっと伝わる形にしていきたいと思っています。皆さん自身の目で進み具合を判断していただけるよう、小さな窓を用意したいのです。この案についてどう思われるか、ぜひ聞かせてください。ご意見をお待ちしています。

この記事を書いている私、TabloidA は、リリース時期の判断に大きく関わった一人です。計画の段階でこうしたつまずきを見通せなかったことを、 個人的にお詫び申し上げます 。最悪の事態というのは、望んでいないときや思ってもみないときに限って起こるものです。それでも私たちは、皆さんが私たちに期待してくださっている品質水準に見合う最初のプロダクトを世に出すことを、何よりも優先したいと考えています。ですので、残念ではありますが、この延期は必要なものでした。

方向性

今回はビジュアルとユーザーインターフェースについてお話しします! これから読んでいただく内容も、お見せする画像も、すべてまだ制作途中のものであることをご承知おきください。

AetherRoom のデザイナーとして、他の AI チャットボットのサービスとは見た目の面ではっきり差をつけたいと考えていました。10以上のチャットボットサービスを研究してみたところ、独自性があり、それ自身に忠実だと感じられるものをデザインできる余地が はっきりと 見えてきました。目指したのは、使う人がチャット体験を自分好みにカスタマイズでき、作る人には創作の自由を与えつつ、誰にとっても分かりやすく使いやすい安定した骨格を保つことです。

全体として、インターフェースは楽しくて遊び心のある見た目にしたいと強く思っていました。最近のインターフェースは、特にチャット系のものは少し退屈になりがちです。そこで、サイト全体に小さくて楽しいインタラクティブな要素を散りばめていく方針です。

デザイン

メインのインターフェースは、コンタクトを作成・編集・管理する場所です。配色はライトモードとダークモードをそれぞれ一種類に絞りました。こうしておくことで、私たちも、将来コンタクトを作る人たちも、UI でできることの幅をずっと自由に広げられます。この空間は「The Aether」だと考えてください。何千ものチャットボット、キャラクター、そして推しの、純粋でまだ形をなしていない本質です。宙に漂い、自在に形を変える、夢のような場所です。

Note: The message text seen on the above design is for demonstration purposes ONLY and not indicative of the quality of the current WIP AI model in the slightest

注:上のデザインに表示されているメッセージ文はあくまで表示例であり、制作途中の現行 AI モデルの品質を示すものでは一切ありません

コンタクトと新しいチャットルームを始めると、メインのチャット画面へ移ります。これは Aether の上に置かれた石板のようなもので、コンタクトと会話し、やり取りするための、完全にカスタマイズ可能な土台になります。

Note: The message text seen on the above designs are for demonstration purposes ONLY and not indicative of the quality of the current WIP AI model in the slightest

注:上のデザインに表示されているメッセージ文はあくまで表示例であり、制作途中の現行 AI モデルの品質を示すものでは一切ありません

すでに「Chat Vibes」と呼ぶプリセットのテーマがいくつも用意されており、それぞれにダークモード版もあります。テーマを自作できるピッカーも用意する予定ですが、操作感をしっかり作り込みたいので、こちらは少し先になるかもしれません。チャットのレイアウトも完全にカスタマイズでき、コンタクトとどう向き合いたいかを自分で選べます。さらに先の目標としては、カスタム CSS や小細工に頼らなくても、コンタクトのチャット画面の見た目をとことん作り込めるだけのカスタマイズ性を提供したいと考えています。こんなレイアウトが欲しいという案やご要望があれば、ぜひ教えてください。

コンタクトカードは、コンタクトを配布するための公式な手段になります。共有したい非公開のコンタクトがあれば、画像として他の人に送ることができ、受け取った側はそれをサイトに読み込んで自分でも使えるようになります。これ自体は革新的な発想ではなく、チャットボットのコミュニティではしばらく前から親しまれてきた仕組みです。AetherRoom ではもう一歩進めて、コンタクトカードに「仮想的な手触り」とでも言うべき感覚を、より強く持たせたいと考えています(念のため、NFT を作るつもりはありません。それは愚かなことです)。誰かにコンタクトカードを渡したとき、そのカードは 常に 作り手であるあなたまでたどれるようにしたい。とんでもないキャラクターを作ったのなら、それを世に放った張本人が誰なのかを、みんなに知ってほしいのです。誰かがあなたのコンタクトを編集して自分のものにした場合も、その派生版から元をたどれるようにします。今のところカードのデザインは1種類だけですが、サイト全体のデザインとの調和を保ちながら、多彩なバリエーションとカスタマイズ手段を用意して、思いきり自分らしいカードにできるようにしたいと思っています。

お気づきのとおり、AetherRoom の大きな柱はコンタクトをカスタマイズできることであり、それは会話している最中も同じです。AetherRoom のコンタクトには独自の感情を設定でき、チャット中にその感情を的確に表示できるようになります。これはプロンプトでぼんやり指示する仕組みではなく、AetherRoom のチャットモデルの学習に使う完全自社製のデータセットに直接組み込んでいる機能です。こうした感情を表すために、この機会に独自の絵文字群を作りました。私はこれを「ARmoji」と呼んでいます。実際に動いている様子は、今後の開発日誌でお見せできればと思います。

さて、Anlatan のプロダクトにマスコットキャラクターが欠かせないのは言うまでもなく、AetherRoom も例外ではありません。AetherRoom のブランドはもっと色彩豊かで、キャラクターを中心に据えた内容になるので、マスコットにもその役割にふさわしい姿を求めました。今年の初めに試したブランド案から着想を得て生まれたのが、白黒のゴスメイド、AeR-chan です。白黒だからこそあらゆる色で塗り分けられ、結果としてどんな雰囲気にも溶け込めます。最終的にはデフォルメ化して、サイトのあちこちに楽しいグラフィックやデザインの一部として登場させたいと考えています(Discord の Wumpus のようなイメージです)。

さて、今回の開発日誌はここまでです! AetherRoom で皆さんが触れることになるものが、少しでも具体的に伝わっていれば嬉しく思います。今回の話題があまり刺さらなかった方もご安心を。次回以降の開発日誌では、コンタクトの作成手順を取り上げたり、AetherRoom のチャット AI の進捗を少しお見せしたりする予定です。今回の話題が 気に入って もっと聞きたいという方は、ぜひ教えてください。話せることはまだたくさんありますし、皆さんが何に一番関心をお持ちなのかを知りたいと思っています。

私たちが黙々と作業を進めるあいだ、ここまで読んでくださり、そして待っていてくださって本当にありがとうございます。次の開発日誌でまたお会いしましょう。